【ブログ】【実家の片付け】プロが教える”捨てていい物”と”残すべき物”の見分け方

実家の片付けで困らないために
― 捨てていい物・残すべき物の見分け方 ―
親が亡くなったあと、実家を片付けることになったとき――
何を残して、何を処分すればいいのか。どこから手を付けたらいいのか。
そんな不安や迷いに対して、片付けのプロが教えてくれる大切なポイントがあります。

監修者情報 印南和行
(宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー(AFP)、一級建築士、一級建築施工管理技士、不動産コンサルティング技能士試験合格) 全国不動産売却安心取引協会 理事長。住宅専門チャンネル「YouTube不動産」が「わかりやすくて参考になる」と大好評でチャンネル登録者9万人、総視聴回数2100万回を超える(2023年5月1日現在)。著書に「プロ建築士が絶対しない家の建て方」(日本実業出版社)、「プロが教える資産価値を上げる住まいのメンテナンス」(週刊住宅新聞社)がある。
■ 実家の残置物は「すべて」相続財産です
実家に残っている荷物の中には、宝石や美術品のように価値があるものもあれば、長年放置されていた家具や家電もあるでしょう。
ですが実は、価値の有無に関係なく、すべてが「相続財産」に含まれます。
だからといって、相続人の誰かが勝手に処分してしまうと、後からトラブルになることも。
まずは、相続人全員で「何を残して何を処分するか」を話し合うことが大切です。
■ 残すべき大事なものとは?
特に以下のような書類は、不動産の売却や確定申告のときに必要になります。誤って捨てないように注意しましょう。
・実家の権利証・登記情報
・建築やリフォームの契約書、図面、領収書
・固定資産税に関する書類
これらがあるだけで、家の査定額が変わったり、税金が軽くなるケースもあります。
■ 思い出の品も、データ化でスッキリ保管
古いアルバムや写真などは、スペースも取るし整理も大変。
最近ではスマホやPCにデータ化して保存する人も増えています。
家族と共有しやすくなるメリットもありますね。
■ 処分しても良いものと、そのコツ
・ 家具類
大型のタンスやベッドなどは、親族内で再利用するのが難しいケースがほとんど。
状態が良ければ、リサイクルショップで買い取りや無料引き取りを依頼してみるのもアリです。
・古い家電
目安として10年以上経っている家電は処分の対象。
ただし製造年が新しかったり、珍しいモデルだったりすると、査定がつくことも。
製造年は家電の背面などに記載されているので、チェックしてみましょう。
家電リサイクル法に要注意!
エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などは「家電リサイクル法」の対象品。
処分には指定の業者や回収場所を使う必要があり、リサイクル料金もかかります。
自治体に相談して、正しい方法で進めましょう。
■ 不動産会社に相談するとスムーズに進みます
もし実家を売却する予定があるなら、不動産会社に相談するのが断然おすすめです。
買主が家具や家電をそのまま引き取ってくれることもあれば、
処分業者と提携していて、お得に片付けを進められる場合もあります。
片付けのスケジュールが売却にも影響してくるので、早めに連携しておくと安心です。
■ 最後に
実家の片付けは、気持ちの整理も必要で、思った以上にエネルギーがいるものです。
だからこそ、「残すべきもの」と「捨てていいもの」をしっかり見分けて、家族や専門家と相談しながら、少しずつ進めていきましょう。
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