【ブログ】不動産屋を選ぶときの注意点!口コミはどこまで信じられる?
「ネットの口コミってどこまで信用していいの?」
不動産屋をネットで探すときに、誰もが一度は思ったことがあるのではないでしょうか。
口コミとは、一般的な言葉として広く認知されているとは思いますが、消費者が購入したモノやサービスの評価をネット上に書き込んだものです。
ネットに掲載されている口コミを読んで、選ぶ際の判断基準に活用したことがある方も多いかもしれません。
不動産屋の口コミは、評判の良いものもあれば、行きたくなくなってしまうような悪い評判まで様々です。
本記事は不動産売却という目的に沿って、口コミをどう受け取ってどう判断していくかを解説します。
また、記事中盤からは不動産屋を選ぶときの注意点を、2つの場面に分けてそれぞれ解説し、最後に不動産屋を選ぶときのポイントを解説します。
この記事を最後まで読むと、口コミの有効な活用方法と、不動産屋を利用する上での注意点を把握できるため、優良な不動産屋と出会える可能性が高まるでしょう。
不動産売却の仲介を依頼したい方、どのような不動産屋を選べば良いか分からないという方は、ぜひこの記事を最後までご覧ください。
監修者情報 印南和行
(宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー(AFP)、一級建築士、一級建築施工管理技士、不動産コンサルティング技能士試験合格) 全国不動産売却安心取引協会 理事長。住宅専門チャンネル「YouTube不動産」が「わかりやすくて参考になる」と大好評でチャンネル登録者9万人、総視聴回数2100万回を超える(2023年5月1日現在)。著書に「プロ建築士が絶対しない家の建て方」(日本実業出版社)、「プロが教える資産価値を上げる住まいのメンテナンス」(週刊住宅新聞社)がある。
不動産屋の口コミで注意すべき点
不動産屋の口コミ情報は、必ずしもそのまま受け取って有効活用できるとは限りません。
ここでは、インターネット上に掲載している口コミの注意点を解説します。
口コミが少ない場合は判断が難しい
不動産屋を利用する上で、ネットの口コミを見て判断する方も多いのではないかと思いますが、書かれている口コミが少ない場合は判断が難しいといえます。
そもそも不動産売却は一生の内にそう何度も機会がないため、口コミの数が少ない傾向にあります。
不動産の利用で最も多いのは賃貸で、その次が不動産の購入、その次が不動産売却と、不動産売却は不動産利用の中でも少ないのが現状です。
例えば口コミが1件だけあって、その口コミが不動産屋にとって悪い評判だったとしても、その後に書き込まれる口コミが全て良い評判である可能性も捨てきれません。
また、口コミはあくまで利用者の主観ですので、同じ会社を利用しても利用者が違えば評価が異なる場合もあります。
口コミが少ない場合は意見が偏っていることもあるため、客観的な評価が難しいと思った方が良いでしょう。
口コミにはサクラを起用している場合がある
口コミは、全てが信用できる情報とは限りません。
中には、サクラを使って自社の評判を良くするための書き込みをしている場合があります。
『競合他社より有利にビジネスを運ぶため』、ウェブサイトにサクラを起用しているのです。
サクラは自社の評判を良くするためだけでなく、他社に都合の悪い口コミを残すケースもあり、このようなケースは当然、正当な評価とは言えません。
サクラを起用する2つ目の根拠は、『サクラを起用することで人の心理を実際に操作できる』と実験で証明されているためです。
情報の真偽を見極めるには、その不動産屋の複数の口コミサイトを比較することです。
例えば、同じハンドルネームを使っていたり、文章の内容がコピペだったり、主張が似通っていたりする場合は注意が必要です。
口コミにサクラがいる可能性を考慮して読んでください。
口コミには振り回されすぎないことが大切
口コミは、利用者の評価や評判が知れる便利なツールです。
しかしその一方で、口コミが少ない場合やサクラが混じっている場合など、信頼性や客観性に欠ける一面があるのも事実といえます。
口コミ情報を過信せず、実際に不動産屋を訪問するなどして、ご自身の目と耳で確認することも大切です。
口コミに振り回されすぎないよう気をつけましょう。
不動産屋を選ぶときの注意点
不動産売却は取引金額が大きいので、親切で優良な不動産屋を選びたいと誰もが思うはずです。
ここでは優良な不動産屋を選ぶための注意点を、2つの場面に分けて解説します。
事前に情報収集するときの注意点
不動産屋に訪問する前に、ネットや電話、実際に足を運んで情報収集するときの注意点です。
- まずはネットで情報収集する
昔は、不動産屋に直接行ってコンタクトを取るしかありませんでしたが、近年は最初にネットで情報収集することが可能です。
今ではネットで情報を探すのが当たり前の時代なので、不動産屋もウェブ上に必要な情報をしっかりと掲載しています。
また、見抜けず悪徳な不動産屋にあたってしまった場合は、情報量が少ないと騙されたり、搾取されてしまう可能性もあります。
騙されないためにも、事前に情報収集して比較検討したうえで不動産屋に訪問しましょう。
- 複数の不動産屋を比較する
不動産屋を選ぶ際は1つの不動産屋のみで判断するのではなく、複数社を比較して決めましょう。
不動産屋は、得意としている分野が異なります。
例えば、売却の依頼を受けるのが得意な不動産屋、購入を希望するお客さんの対応を得意とする不動産屋といった具合です。
また、どんな不動産屋が自分に合っているのかも、複数の会社を比較して検討しなくてはなりません。
不動産屋の評判は、SNSなどでチェックしておくことも重要です。
- 査定価格に明確な根拠はあるか
事前に一括査定を利用していて査定価格の提示があった場合は、査定価格の根拠について確認しておきましょう。
自社を選んでもらうためだけに、提示価格で売れる明確な根拠なく相場より高額な価格を提示してくるケースがあります。
根拠があれば販売戦略も明確に持っているといえます。
- 大手不動産屋と中小不動産屋の違いを知る
不動産屋を選ぶときは、大手不動産屋と中小不動産屋それぞれのメリットデメリットを把握しておくことが重要です。
大手不動産屋のメリットは、その知名度と豊富な資金力。
知名度が高いため、買い手や売り手の情報が集まりやすく、売却の際に多くの選択肢があります。
また、豊富な資金力から広告に多くの費用をかけられるのも大手の強みです。
しかし、大手不動産屋は主要駅にしか店舗がなく、郊外の市町村には店舗を構えていない場合が多いことが挙げられます。
一方、中小不動産屋は地元密着型のビジネスを行っているため、地域の情報に精通しています。
中小不動産屋は大手と違い、担当者が決定権を持っている、あるいは決定権を持つ者との距離が近く、交渉などの際に大手に比べて柔軟な対応をしてくれることがメリットです。
また、地元密着型ということもあり、その地域の評判がとても重要なため、1人1人に対して親身に対応してくれるというのも中小不動産屋の長所でしょう。
大手不動産屋と中小不動産屋はどちらが優れているという話ではなく、それぞれ一長一短の特徴があるので、目的や条件に合わせて不動産屋を選びましょう。
- 定休日が少なく営業時間の長いお店を選ぶ
不動産屋を選ぶ際には、定休日が少ない店舗を選ぶと良いでしょう。
定休日の少ないお店を選ぶメリットは、不動産屋は水曜日が定休日のお店が多いため、定休日が少なければ迅速な対応が期待できるためです。
また、自分の都合で連絡がとりやすいという点でも、定休日は少ない方がスムーズです。
不動産売却の際は、担当者と連絡を取り合ったり、店舗に足を運んだりすることが多くなるため、営業時間が長い方が利便性は高いです。
そして、営業時間が長い店舗を選ぶことも同様のメリットが望めます。
定休日が少なく営業時間が長い店舗は、利用者にとってストレスが少なく迅速に売却が進められるという点でもオススメできます。
- 不動産屋の得意分野を見極める
不動産屋には、それぞれ得意としている分野があります。
例えば、ある地域の物件を得意としている不動産屋や、一戸建てやマンションに強い不動産屋といった具合です。
この得意分野を見極めるには、過去の売却実績や契約件数を物件の種類別に聞いてみてください。
売却実績や契約件数の多い物件が、その不動産屋の得意分野です。
自分が売りたいと思っている条件に合った不動産屋を選びましょう。
- どんな広告手段で不動産を売却しようとしているか
不動産屋はお店を構えただけではお客様は集まってこないため、広告を出して集客する必要があります。
しかし、不動産屋によって広告を展開する手法や媒体が異なるため、その不動産屋がどんな広告で買い手を探すのか確認しておきましょう。
広告は主にアナログ形式と、デジタル形式に分かれます。
アナログ形式には次のような手段があります。
・新聞広告
・チラシ
・紙のダイレクトメール
デジタル方式は、以下の通りです。
・インターネット広告
・自社ホームページ
・ポータルサイト
・SNS
・電子メール
近年はインターネット広告が重要視され、実際に多くの利用者がインターネットを使って物件情報を探しています。
不動産を売るためには、その物件情報が広く拡散されなくてはいけませんので、どのようなインターネット広告サイトと提携しているかを確認しておきましょう。
不動産屋に訪問するときの注意点
- 信頼できる担当者であるか
同じ不動産屋でも担当者によって、もたらされる成果は大きく変わります。
担当者との相性はもちろんのこと、実績、経験値、知識量、積極性などの違いによって売却価格や期間が異なってきます。
不動産屋の印象だけで選ぶのではなく、複数の営業担当者を比較して判断すると良いでしょう。
話を親身になって聞いてくれたり、難しい質問に分かりやすく答えてくれるかなど『信頼できる担当者かどうか』も、ともに売却を勧めていくうえで重要な要素です。
- 仲介手数料は不動産屋・物件ごとに異なる
仲介手数料は不動産屋や物件によって異なるため、注意しましょう。
不動産の売り手は、不動産の売買が成立したときに仲介してくれた不動産屋へ報酬として仲介手数料を支払わなくてはいけません。
仲介手数料には上限価格がありますが、下限の価格が定められていません。
そのため、不動産屋や物件により仲介手数料の差が出てしまうことがあります。
仲介手数料は次の速算式で算出することができます。
『仲介手数料=(売買価格×3%+6万円)×消費税』
(※売買価格が400万円を超えている場合)
仮に不動産を1,000万円で売却したときの仲介手数料の上限額は39万6,000円になります。
不動産売却時の仲介手数料は大きな金額ですので、不動産屋によって仲介手数料が異なることを頭に入れておきましょう。
- お店に清潔感があるかどうか
店舗の清潔感も大切な判断基準の1つです。
清掃が隅々までいき届いているお店は心地よいですし、実際に入店後の第一印象を大切にするお店だといえます。
逆を言えば清掃を怠っているお店は、時間に追われていたり、清掃にそれほど力を入れていなかったりと細かなサービスが期待できない可能性もあります。
初対面の人に清潔感を重要視する人が多いのと同じように、店舗を常に清潔に保っている不動産屋は心地良く、印象も良ければ買い主の評価も高い可能性が高いです。
見落としがちな点ではありますが、清潔感があるかどうかも重要な点だといえます。
まとめ
今回は、口コミの判断を含め不動産屋を選ぶときの注意点ついて解説しました。
口コミは、不動産屋の評価・評判を知るのに便利なツールですが、信頼性や客観性に欠ける一面も持っているため、振り回されすぎないことが大切です。
不動産屋によって得意分野は異なります。事前にネットで出来るだけ情報収集して、自分の条件に合った不動産屋を選びましょう。
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