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【ブログ】大手不動産会社は選ぶな!家の売却時の不動産会社選びを徹底解説

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2022.12.10

「家を売りたいけれど、どの不動産会社に依頼をしたらいいのかわからない…」

不動産会社を選ぶとき、名前をよく聞く大手不動産会社か、それとも町の不動産会社か、どちらがいいのかわからず、決めかねている人もいるのではないでしょうか。

専門用語も多く、曖昧な知識のまま進んでいく不動産売買。特に初めて家や土地を売る場合は、不安な気持ちから「まずは名前を知っている大手不動産会社を見てみたい」と思うこともあるはずです。

不動産会社選びは自由。
大手の不動産会社でも、町の不動産会社でも、どちらを選んでも構いません。

しかし、『不動産会社選びは、大手かそうでないかで決めるのではなく、売主であるあなたが重視したい点を強みに持つ不動産会社を選ぶこと』が重要です。

なぜなら、大手不動産会社と中小不動産会社では強みがまったく異なるからです。

本記事では、まず大手不動産仲介会社のメリット・デメリットの分析をした上で、不動産会社の選び方のコツをポイントごとに説明します。

記事を読み進めることで、不動産会社選びのポイントがおさえられ、後悔をしない選択をすることができるでしょう。


監修者情報 印南和行
(宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー(AFP)、一級建築士、一級建築施工管理技士、不動産コンサルティング技能士試験合格) 全国不動産売却安心取引協会 理事長。住宅専門チャンネル「YouTube不動産」が「わかりやすくて参考になる」と大好評でチャンネル登録者9万人、総視聴回数2100万回を超える(2023年5月1日現在)。著書に「プロ建築士が絶対しない家の建て方」(日本実業出版社)、「プロが教える資産価値を上げる住まいのメンテナンス」(週刊住宅新聞社)がある。


1、大手不動産会社のメリット・デメリット徹底解説

家の売却を考えたときに、依頼する可能性がある大手不動産会社。名前を聞いたことがある会社が多いかもしれません。

本章では、大手不動産会社に頼む場合のメリットとデメリットについて説明します。

検討材料になり得そうな順に詳しくみていきます。

1-1 大手不動産会社のメリット

1点目のメリットは、『大手不動産会社は買い手の情報を豊富に持っていること』。

なぜなら、大手不動産会社は取引件数や売り物件が多いからです。

取引件数が多いということは、それだけOB顧客を多く抱えていることになります。また、売り物件が多ければ、買いたいと希望する買い手からの問い合わせも増えます。

大手に売却を任せた場合、OB顧客や購入する可能性のある買い手に販売の告知をすることで、スムーズに買い手が見つかる可能性があります。

2点目のメリットは、『広告を大々的に打てること』。

なぜなら、大手不動産会社は資金力がある場合が多いからです。

たとえばインターネット広告をはじめ、物件の売却をするための広告費に予算を使えることが多く、買い手の目に止まる可能性も上がります。

自社のHPをはじめ、SUUMO(スーモ)、ライフルホームズ、アットホームなどの物件ポータルサイトへの掲載だけでなく、写真付きの全面カラーのチラシなどの経費をかけた広告活動を行ってくれることで、売却の可能性を高めることができます。

3点目のメリットは、『サービスが均一化されていること』。

大手には店舗間に差が出ないようマニュアルやルールが定められていたり、教育制度があるので、一定基準以上のサービスが期待できます。

契約から引き渡しまで社内チェックの体制が整っているので、担当者個人の確認ミスなどを防ぎやすくなります。

1-2 大手不動産会社のデメリット

1点目のデメリットは『柔軟な対応が難しいこと』。

なぜなら、メリットの3点目で述べたように、企業ごとにマニュアル化されているため、特殊な事情には対応しにくい場合があるのです。

たとえば、仲介手数料の値引きなどマニュアル外の交渉ごとは、担当者では判断できない場合も多く、特別な対応をしてくれるのは難しいこともあります。

2点目のデメリットは、『地域の情報に精通していない可能性があること』。

大手不動産会社の場合、異動でエリア担当になることもあります。そのため、担当者がそのエリアに住んでいる人であるとは限りません。

スタッフがその地域に住んでいない場合、土地勘(場所の条件や土地価格、周りの環境情報など)に精通していない可能性があります。

3点目のデメリットは、『1つの物件に時間をかけられない』こと。

なぜなら、大手の営業担当者1人に任される物件数が多いからです。

毎月の売上ノルマも高く、どうしても売るのに手のかからない売りやすい物件を優先し、価格が高い、特殊な事情がある、等の売りにくい物件は避けられてしまうケースがあります。

2、大手不動産会社と中小不動産会社、選び方のポイント3つ

大手不動産会社のメリット・デメリットを紹介してきましたが、おおよそその逆の強みと弱みをもつのが中小不動産会社です。

どちらに頼むのも、一長一短、自由です。しかし、物件の特徴や、取引において重視したい点において判断するのもひとつです。

ここでは、売り手に重要視されやすい項目順に、選び方のポイントを具体的に説明をします。

2-1 早く売却したい

早く売却したいとき、一概に大手が良いとは限りません。

なぜなら、エリアや物件によって、不動産会社の販売力が変わるからです。

大手、中小それぞれの不動産会社に査定をしてもらい、早く売るための販売戦略を聞いて比較検討するのがよいでしょう。

2-2 物件が特殊でも柔軟に進めてほしい

とにかく物件が特殊で、販売活動や取引時の条件交渉を柔軟に進めてほしい場合、担当者と決裁者が近い中小の不動産会社がおすすめです。

なぜなら、マニュアル化などをされている大手不動産会社の場合は、会社のルールで個別対応が難しいケースが多いからです。中小不動産会社の場合には、決済者が近い、もしくは担当者本人の場合もあり、スムーズに交渉ができるからです。

たとえば、古民家など特殊な物件は、通常の取引で築年数から逆算すると低い売値になってしまいがちです。しかし、販売に多少時間がかかっても、古民家としての利用価値をアピールできる販売活動をしてくれる可能性があるのが中小不動産会社といえます。

2-3 とにかく高値で売りたい

とにかく高値で売りたいという場合、大手か中小かという基準で会社を選ぶのは避けたほうがよいです。結論からいうと、高値で売れる販売戦略を提案してくれる不動産会社がおすすめです。

なぜなら、高値で売れるかどうかは、高く売るための戦略や差別化したノウハウが必要になるからです。

「あなたが希望する高い価格で売れる実力があるか」という基準で会社を比較検討してみてください。

3、最終的には担当者で決めるべき理由

最終的には、『会社の名前や規模で選ぶのではなく、担当者で選ぶこと』をおすすめします。

なぜなら、『あなたの目の前で対応をするのは担当者』だからです。

たとえば、いくら大手で名が知られていても、町の有名な不動産会社さんだったとしても、担当者とうまくコミュニケーションが取れなかったり、相談がしにくい場合、売却を成功させる可能性は低くなります。

名の知れた大手に依頼しても、不動産取引経験の浅い担当者に当たったら「大手だから安心」とは言えません。もちろん、中小の不動産会社であっても同様です。

不動産売却は、担当者本人の売る力が成功の鍵。販売用のチラシを作成するのも、購入を検討しているお客様や、他の不動産会社からの問い合わせに応対するのも担当者。

「不動産売却に関する経験や知識が豊富な担当者かどうか」を判断基準にすることで、不動産売却に成功する確率を高められます。

4、まとめ

今回は『おすすめの不動産会社選びの方法』について解説しました。

まず、不動産会社の規模に対するメリットとデメリットを理解しましょう。

大手不動産会社と中小不動産会社で強みと弱みが異なるからです。

大手不動産会社に依頼する場合のメリット・デメリットはこちらです。

また、不動産会社の選び方は、重視したい点に合わせて選ぶのもおすすめです。

しかしながら、最終的には『会社で選ぶのではなく担当者で選ぶ』のがおすすめです。

なぜなら、実際に目の前で対応を進めてくれるのは担当者だからです。

人生に大きく影響する可能性のある不動産売却だからこそ、あなたが安心して任せられる『担当者』なのかどうかが重要なポイントです。

この記事が、物件売却をスムーズに行いたいと考えるあなたの手助けになることを願っています。


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