【ブログ】絶対に騙されるな!不動産業者の悪質な勧誘手口と対処法を徹底解説
あなたの大切な家が、たった一言で数百万円も安く売られてしまう…そんな悪夢のような話、他人事だと思っていませんか?実は今、こんな悪質な手口が横行しているんです。
こんにちは、全国おうち売却安心取引協会 理事長の印南です。
今日は特に注意が必要な話題について解説します。最近、高齢者を狙った不動産売却トラブルが増加しています。
国土交通省も注意喚起を出すほど深刻な問題なんです。
例えば、こんな相談が寄せられています。
「朝10時から夜9時半まで家を売るよう勧誘され、強引に契約させられた」
「強引に売却させられ、解約するなら900万円支払うようにと言われた」
これらは氷山の一角に過ぎません。今回は悪質な手口と、それに対する対処法を徹底的に解説します。この動画を最後まで見れば、あなたや大切な家族を守ることができますよ。
監修者情報 印南和行
(宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー(AFP)、一級建築士、一級建築施工管理技士、不動産コンサルティング技能士試験合格) 全国不動産売却安心取引協会 理事長。住宅専門チャンネル「YouTube不動産」が「わかりやすくて参考になる」と大好評でチャンネル登録者9万人、総視聴回数2100万回を超える(2023年5月1日現在)。著書に「プロ建築士が絶対しない家の建て方」(日本実業出版社)、「プロが教える資産価値を上げる住まいのメンテナンス」(週刊住宅新聞社)がある。
<手口1>
まず最初の手口は、「今がチャンス!」と焦らせる時間制限商法です。
例えば、こんな勧誘を受けたことはありませんか?
「このエリアは再開発が決まっていて、今が売り時なんです!」
「3日以内なら、高値で買い取れますよ」
「明日までに決断しないと、この好条件は無くなりますよ」
これらは典型的な焦らしの手口です。不動産売却で絶対に言ってはいけないNGワードの1つが「急いで売りたい」なんです。
ある方は、「どうしても2ヶ月以内に売りたい」と伝えたところ、相場より500万円も安い金額を提示されてしまいました。500万円あれば、新車が買えるほどの大金です。
また、別の方は「離婚をするので、早く売って別れ際の資金を準備しなくちゃいけないんです」と言ってしまい、かなり安く売却することになってしまいました。
なぜこれが危険かというと、焦ると冷静な判断ができなくなるからです。時間に追われると、十分な情報収集や比較検討ができません。そして、自分の弱みを相手に知られてしまうと、それにつけ込まれる可能性が高くなります。
対処法は簡単です。「じっくり検討させてください」と言うことです。本当に良い話なら、数日待っても大丈夫なはずです。焦らず、冷静に判断する時間を確保しましょう。そして、個人的な事情は極力話さないようにしましょう。
<手口2>
次の手口は、「このまま住み続けられます」という甘い誘い文句です。これは「リースバック契約」と呼ばれるもので、一見魅力的に聞こえますが、落とし穴がたくさんあります。
例えば、ある80代の方は「このマンションは10年後には取り壊される」という嘘の説明を信じて、相場より安く契約してしまいました。
また、別の方は「自宅を売却し、家賃を払ってそのまま住み続けられる」と言われて契約しましたが、後になって解約したくなったものの、高額な違約金を請求されてしまいました。
この手口が危険な理由は、複雑な契約内容を理解しないまま、大切な資産を手放してしまう可能性があるからです。家賃の支払いが滞れば、退去を迫られる可能性もあります。また、建物の修繕や管理の責任が不明確な場合も多く、将来的に大きな負担を強いられる可能性があります。
対処法は、契約内容を細部まで確認し、必ず専門家に相談することです。特に、以下の点をしっかり確認しましょう。
- 将来の家賃上昇の可能性
- 修繕費用の負担
- 契約期間と更新条件
- 解約時の条件(違約金など)
- 将来的な買い戻しの可能性
また、「条件にはこだわらないので、とにかく売りたい」といった発言も避けましょう。これもNGワードの一つです。
<手口3>
3つ目の手口は、「相場よりお得です」という誤解を招く説明です。
例えば、あるマンションを売却しようとしていた方が、「隣のマンションと同じ価格で売り出していいのでしょうか。隣の方が駅に近いし、日当たりもよくて好条件ですよね」と言ったところ、不動産会社から「それでは隣より300万円安い価格設定にしましょう」と提案されてしまいました。
また、別の方は古い実家を売却する際、「このままでは売れないのではないか、リフォームしたほうがいいのでは」と不安を口にしたところ、不動産会社から「キッチンを新しくしたら、500万円は高く売れますよ」と提案されました。リフォーム費用は300万円でしたが、実際の価格上昇は100万円程度で、結果的に200万円の損失を被ってしまいました。
これらが危険な理由は、売主自身が物件の価値を下げてしまうからです。「この物件はイマイチで…」などと、物件の悪いところを強調するのもNGワードです。また、必要以上のリフォームは、費用対効果が低い可能性があります。
対処法は、まず複数の不動産会社から査定を受けることです。そして、物件の良いところをしっかりアピールすることも大切です。リフォームについては、本当に必要かどうか、費用対効果はどうかを冷静に判断することが重要です。
<まとめ>
最後に、国土交通省も警告している不動産業者の禁止行為をお伝えします。
- 不確実な将来の利益を断定的に告げること
- 威迫行為
これは脅すような言動で相手を怖がらせたり、プレッシャーをかけたりすることをいいます。 - 私生活や業務の平穏を害する方法で困惑させること
- 勧誘に先立って、業者名や勧誘目的を告げずに勧誘すること
- 契約を締結しない旨の意思を表示したにもかかわらず勧誘を継続すること
- 迷惑を覚えさせるような時間に電話や訪問をすること
これらの行為を受けた場合は、きっぱりと断り、行政に相談しましょう。「もう勧誘しないで!売る気はありません」とはっきり伝えることが大切です。
さて、ここまでの内容を踏まえて、自分と家族を守るための3つの鉄則をお伝えします。
- 急がない:焦らされても、冷静に判断する時間を持ちましょう。「急いで売りたい」「すぐに現金化したい」といった言葉は絶対に口にしないでください。
- 一人で判断しない:必ず信頼できる人や専門家に相談しましょう。特に、契約内容の確認や価格の妥当性の判断には、専門家の意見が不可欠です。
- 疑問点は必ず確認する:わからないことがあれば、納得いくまで質問しましょう。曖昧なまま契約するのは非常に危険です。また、売却の意思が曖昧な場合は、「とりあえず査定だけでも」といった発言も控えましょう。
この3つを守れば、多くのトラブルを避けることができます。大切な資産を守るために、ぜひ覚えておいてください。
最後に、不動産売却は人生で何度も経験するものではありません。だからこそ、慎重に、そして賢明に判断することが重要です。この動画で学んだことを活かし、安全で満足のいく取引を行ってください。
もし不安に思うことがあれば、すぐに専門家に相談してくださいね。
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